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【トレーナー監修】子犬のしつけ、いつから始める?トレーニングの最適なタイミングは?

子犬を飼い始めると悩むポイントのひとつが「しつけ」を始める時期。
「いろいろ教えなきゃいけないことがありそう」「しつけっていつから始めたらいいんだろう?」なんて、お悩みではありませんか?
今回の記事では、子犬のしつけを始めるベストなタイミングと、子犬のしつけをする際の注意点について解説していきます。

しつけは生後2~3か月頃から始める

生後2~3ヶ月までの子犬は脳が未発達ですので、飼い主の要求をしっかりと理解できません。そのため、しつけを始めるのは生後2~3ヵ月頃から行うと良いでしょう。

犬を飼う上で大切なことのひとつは、適切なしつけを適切なタイミングで行うことです。しつけのタイミングが適切でないと、トレーニングに通常よりも時間がかかったり、悪い習慣がついてしまうこともあります。

愛犬との生活をお互いにストレスなく過ごすためには、早めに正しいしつけを行うことが重要です。しかし、しつけ方に不安を感じる方もいらっしゃると思います。そんな時は、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。

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お迎えしてすぐには、トイレや名前を覚えるなどのトレーニングがおすすめです。名前を覚えたり、トイレが上手くできるようになると、日常生活がより暮らしていきやすくなります。

またその後、様々なコマンドのトレーニングをしていきましょう。トレーニングを早期に始めることで、犬の学習能力を活かし、上達のスピードも早くなります。

生後2~3ヶ月以降に本格的なトレーニングをした方がいい理由

生後2~3か月頃までは犬の「社会化期」と言われており、色々なことを吸収しやすい時期です。

犬社会のルールを学ぶ:生後~8週目くらいまで

母犬や他の兄弟犬とコミュニケーションをとり、犬社会のルールを学びます。よく犬同士でじゃれて噛みあいをしている光景を見たことはありませんか?あれは噛むときの力加減などを学んでいます。

人間社会のルールを学ぶ:8週目以降

ペットショップなどで飼い主とお会いできるようになるのは生後8週目(2か月目頃)以降。お迎え後は、飼い主と生活することで人間社会のルールを覚えていきます。飼い主にとってはお迎え後すぐがしつけのベストタイミングになります。

トレーニングの開始時期が遅すぎると良くないの?

トレーニングの開始時期が遅すぎると、様々な問題が発生します。

犬が一度覚えた習慣を後から直すのはとても大変です。お迎え後のまだ何も体験していない時期に、「犬にとってほしい行動」を覚えてもらい、「犬にしてほしくないことは、犬が覚えてしまう前にさせない」ことが重要です。

犬は繰り返し体験することで行動を習慣化させていきます。
たくさん吠える癖がついているのは、過去に犬がかまって欲しくて、吠えたときに飼い主が反応してしまったからかもしれません。

もちろん、一度覚えたことをトレーニングによって直すこともできます。飼い主が諦めずにトレーニングを続けることで、犬にとって良い習慣をつけてもらうことができます。
例えば、成犬からでもトイレトレーニングを行い、問題行動を改善することも出来ます。
成犬のトイレトレーニングの方法やコツについては、こちらの記事で解説しています。

【トレーナー監修】成犬のトイレのしつけ方法は?失敗例・コツや相談先も

子犬の時期にはじめたい具体的なトレーニング

ここからは、子犬の時期に行うべき具体的なトレーニングについて解説していきます。

最初のトレーニングはお迎え後すぐからスタート

まず、お迎え後すぐの時期は、「名前を覚えてもらうこと」、「アイコンタクト」、「トイレトレーニング」の3つのトレーニングを行います。

ペットショップやブリーダーさんなどから、子犬を引き取った場合は、生後2ヶ月程度の犬をお迎えすることなると思います。生後2ヶ月程度であればこのようなトレーニングは十分可能です。

もし不安がある場合は、犬のしつけのプロであるドックトレーナーに相談するのもおすすめです。

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子犬を抱っこする様子

名前を覚えるトレーニングの進め方

犬の名前を覚えるトレーニングは、以下のような流れで行うのがおすすめです。

①まず、犬の名前をはっきりと呼びます。そして、犬が反応したらすぐに明るい声で褒めてあげましょう。
②名前を呼んだ後に犬が反応したら、おやつあげて褒めてあげるのも効果的です。

注意点として、トレーニング中は、犬の名前をはっきりと伝えるようにします。「◯◯」や「◯◯ちゃん」など、言い方に差があると、犬は自分の名前かどうか分からなくなってしまいます。そのため、呼び方を統一するようにしましょう。

また、日常生活の中でも、散歩中など様々なシチュエーションで犬の名前を頻繁に読んであげましょう。犬は自分の名前を認識していきます。

子犬が自分の名前を覚えるのには、時間がかかることもあります。焦らず根気よく続けましょう。

柴犬

アイコンタクトのトレーニングの進め方

アイコンタクトができるようになると、犬と飼い主の間で意思疎通がスムーズになります。アイコンタクトは、その後のトレーニングを行う際にも重要です。ぜひ犬に覚えてもらいましょう。以下のような流れで進めます。

①まず、愛犬がリラックスしている状態を作ります。
②愛犬が飼い主の目を見た瞬間に、「いい子ね」や「よくできたね」と声をかけてあげましょう。
この時、声のトーンは優しく、愛情を込めて伝えてあげるのが効果的です。また、無理に目を見させるのではなく、自然な形でアイコンタクトを促します。

アイコンタクトのトレーニングには、おやつを使ったものもあります。
①おやつを手に持ち、愛犬の目の前でゆっくり上下左右に動かします。
②愛犬の目がおやつを追いかけている最中に、飼い主の目と愛犬の目が合った瞬間に、すぐにおやつを与えましょう。愛犬がアイコンタクトを取ることでご褒美がもらえることを理解してくれます。

おやつをあげる頻度を徐々に減らしていき、アイコンタクトがしっかりととれるようになったらトレーニングが完了です。

まて

トイレトレーニングの進め方

犬にはもともと、決まった場所で排泄する習慣がありません。そのため、自宅にお迎えしたあとは、トイレの場所をきちんと教えてあげないと、家のあちこちで排泄をしてしまいます。
子犬のトイレトレーニングの具体的な進め方は、こちらの記事で解説しています。

【トレーナー監修】子犬のトイレトレーニング、しつけのコツや成功例

「名前を覚えてもらう」「アイコンタクト」「トイレ」を覚えた後に子犬に教えたいしつけ

お迎え後の子犬に教えたいしつけはたくさんあります。順番に教えていってあげましょう。

  • ボディコントロール
  • ハウストレーニング
  • 甘噛みをやめさせる
  • コマンド(まておすわりおいでなど)

それぞれの進め方の詳細は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね

【子犬をお迎えしたら】しつけの順番は?何から始めたらいい?

子犬にしつけをする際の注意点

子犬との信頼関係を築く

しつけを始める前に、子犬と飼い主の間で信頼関係を築き、子犬が安心できる環境を整えてあげましょう。日ごろからたくさん愛犬に愛情を注いであげたり、優しく声掛けをしたり、スキンシップをとってあげてください。ただし甘やかしてしまうと逆効果なので注意です。

一貫した行動をとる

犬が同じ行動をとったのに、飼い主の気まぐれで曖昧な行動をとってはいけません。
「あるときは褒めてくれるけど、あるときは叱られる」
「昨日はノーと言われたけど、今日は何も言われなかった」
犬は何が良くて何が悪いのか混乱してしまいます。

子犬それぞれの性格や特徴を理解する

犬も人間と同じで、1頭1頭成長スピードも違えば性格も異なります。社交的な性格の子もいれば内向的な性格の子もいます。内向的な性格の子を「お友達を作ってほしいから」などとドッグランに無理に放しても、怯えてしまうかもしれません。かえって他の犬が苦手になり、上手くいかない可能性が高いです。
犬それぞれの性格や特徴を理解して、その子にあったコミュニケーションをとってあげてください。

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子犬にとって良いことがあると思わせる

犬の習性はとてもシンプルです。
①自分の行動で嬉しいことが起こるとその行動をとる頻度が増える
「おすわりって言われて床にお尻を付けたら褒めてもらえる!この前もそうだった!」
「おすわりって言われたら床にお尻をつけるようにしよう!」

②自分の行動で嫌なことが起こるとその行動をとる頻度が減る
「遊んでほしいからたくさん吠えたけど遊んでもらえない!この前も無視された!」
「もう構ってほしいときに吠えるはやめよう」

犬は繰り返し体験することで行動を習慣化させていきます。そのため、犬にとっての「得」な体験は何なのかを想像しながらトレーニングを行うことが重要です

褒めて伸ばす

犬を褒めて正解を教えてあげましょう。
「散歩が楽しみで吠えちゃう!けど、吠え続けていると無視されて散歩に行ってくれない」
「吠えるのをやめて大人しくしてたら「いい子」と褒められた。連れていってほしいから、散歩前に吠え続けるのをやめよう」
こうやって、何度も繰り返し褒められることで正しい状況や行動を学習していきます。

厳しく叱らない

犬がトイレを失敗したクッションを噛んでボロボロにしてしまった。そんなときに、「なんでそんなことをするの!」「ダメじゃない!」と大声で怒鳴らないようにしましょう。犬は人間の言葉も、人間社会のマナーも知りません。
「トイレをしちゃいけないのかな?怒られるのは嫌だから隠れてしよう」
「おもちゃ(クッション)で遊んでただけなのに大きな声を出された怖い」
としか思われません。

トレーニングは短時間で終わらせ、コツコツと継続的に行う

犬の集中力は、5~15分ほどで切れてしまいます。 一度に一気にトレーニングするのではなく、コツコツとトレーニングをしましょう。また、子犬の時期は更に集中できる時間も短くなります。継続的にトレーニングをすることで、犬はトレーニングの意味を理解して、飼い主との絆も深まります。

まとめ

子犬のしつけを始めるのは、お迎え後すぐがベストです。ただし、この記事で紹介したしつけの順番は、あくまで目安です。子犬それぞれの特徴に合わせて、しつけをすることを心がけてください。また、叱ったりせず、たくさん褒めながらしつけをしてあげましょう。

困ったときは自分だけで解決しようとせず、プロのドッグトレーナーに相談してアドバイスをもらいましょう。きっとあなたと愛犬との生活がハッピーになりますよ。