PET TRAINING
犬のしつけ一覧
【トレーナー監修】子犬のトイレトレーニング、しつけのコツや成功例
子犬を家族に迎えたら、まず始めたいのがトイレトレーニング。
トイレトレーニングがうまくできないと、お家の色々なところでおしっこをされたりして、掃除も匂いも大変ですよね。
今回の記事では、私たちが飼い主の皆さまと一緒にドッグトレーニングをするなかでおすすめしている、トイレトレーニングの方法、失敗してしまう理由、成功した体験談も解説します。
また、子犬をお迎えしたばかりの飼い主さんは、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
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→ 「おすすめのドッグトレーナー」
犬のトイレトレーニングの重要性
まずは、トイレトレーニングの重要性についてお伝えします。
犬を家族としてお迎えするとき、最初のハードルがトイレトレーニングです。トイレトレーニングができることで、飼い主さんと犬の両方にとってメリットがあります。
まてやおすわりのトレーニングの基本になる
トイレトレーニングは、多くの飼い主さんにとって「アイコンタクト」「名前を覚えてもらう」の次に行う、初期のしつけトレーニングになります。
このトイレトレーニングの経験を活かして、おすわりやまてなどもできるようになっていきましょう。そのため、焦ったりせず、基本を正しく理解することが重要です。
しつけのおすすめの順番はこちらで解説しています。コマンドを教えたい場合、まずはこちらをチェックしましょう。
おすわり・まてのトレーニングについては、これらの記事で解説しています。
→ 【トレーナー監修】犬のおすわりのコツは?おすわりはトレーニングの基本!
→ 【トレーナー監修】犬のまてのコツは?まての必要性や効果的なしつけ方法
悪い習慣がつく前にトイレトレーニングができる
犬が間違った場所でトイレを覚えてしまうと、その後もその場所で粗相を繰り返します。最初に正しいトイレを認識してもらうことで、その後の調整をする必要がなくなります。
また、一度悪い習慣がついてからのトイレトレーニングは、今までの習慣を矯正したうえで、行う必要があります。成犬や悪い習慣がついてからのトイレトレーニングのコツについては、こちらの記事で紹介しています。
旅行先や避難所でマナーを守れる
正しい場所でトイレができるようになると、飼い主さんと愛犬にたくさんのメリットがあります。
例えば、外出先や旅行中でも排泄の管理がしやすくなり、災害時や避難の際にも役立ちます。
ペットと宿泊可能なホテルでは、トイレトレーニングが完了していることが前提になっていることも珍しくありません。
子犬自身の安全や健康維持がしやすくなる
トイレが上手にできるようになると、犬自身の安全や健康維持に効果的です。例えばトイレトレーニングがうまくできないと、犬はトイレを我慢してしまったり、いつ怒られるか分からず、無駄なストレスを感じてしまったりします。
犬の生活におけるトイレトレーニングは、単なるトレーニングではなく、犬と飼い主との信頼関係を作り、その後の快適な生活のための第一歩です。適切にトレーニングをして、快適な犬との生活を送りましょう。
子犬(生後1年未満)のトイレトレーニング方法
ここではお迎え当日とお迎え後当日以降の2段階に分けて、トイレトレーニングの方法を解説していきます。
お迎え当日の子犬のトイレトレーニング
子犬のトイレトレーニングでは、お迎えしたその日からトレーニングを始めましょう。
一度トイレ以外の場所を覚えてしまうと、その後も同じ場所でトイレをしてしまいます。そうなると、後から直すのはとても大変です。
お迎え後はすぐに部屋に出さない
まずお迎え後はおうちに着いても、すぐに部屋に出さずにいったんクレートの中で待っていてもらいましょう。
子犬はトイレを我慢できる時間がとても短いものです。そのためお迎え当日、おうちに到着するまでの移動時間で我慢できなくなり、部屋に出した瞬間にトイレをしてしまうこともあります。
その間にサークルやトイレ、トイレシーツの準備をします。
サークルのレイアウトについては、こちらの記事で解説しています。是非、合わせて確認してみてください。
サークルの準備ができたら、そこで過ごしてもらう
サークルやトイレシーツの準備ができたら、まずはクレートからその中に、愛犬を移動させましょう。
トイレシーツで排泄をしてくれたら、まずは最低限のレベルはクリアです。
お迎え後の子犬のトイレトレーニング
お迎え当日以降は、このようなトレーニングに取り組みましょう。
トイレスケジュールを立てる
子犬がいつトイレをしているか観察し、トイレのスケジュールを立てましょう。
このような時間帯に、犬は排泄をしやすいです。
- ごはんの後
- 起きてすぐ
- 散歩や遊び、トレーニングなど体を動かした後
- 興奮したあと(安心したとき)
これらの時間帯に飼い主さんが愛犬を観察してあげることで、トイレへ正しく誘導することができます。
時間になったらトイレシーツへ連れて行く
トイレの時間になったらトイレシーツでトイレをしてくれるまで待ちます。トイレをしてくれない場合は無理せず、また次の機会を待ちましょう。
上手くできたら褒める
トイレができたらたくさん褒めてあげましょう。この時におやつを与えても問題ありません。「飼い主さんのいる前でトイレができたら、褒めてもらえる」という体験を犬にしてもらいましょう。
犬は自分にとって嬉しいことが起こったとき、それを繰り返すという習性があります。これ以降のトレーニングでも、この習性を生かして行います。
例えば、飼い主さんが朝起きたら、すぐにトイレへ連れていきます。ここでトイレができたらすぐに褒めてあげます。この時にトレーニング用のおやつを用いても問題ありません。
トレーニング用のおやつについては、こちらの記事でも解説しています。
【トレーナー監修】子犬をお迎え前に用意するグッズや準備しておくことは?
成犬(1歳以降)で悪い習慣が付いてしまった後のトイレトレーニング
犬の成長は早いため、1歳程度であっても成犬向けのトレーニング方法が有効になることもあります。
成犬のトイレトレーニングでは、今ある習慣をやめさせ、新しい習慣に変える必要があります。特に、今のトレーニングがうまくいっていない場合、トレーニングのやり方の見直しから始めるのがおすすめです。
やり直しのためのステップとして、一定のリズムを作り、犬を怒らず、適切な行動を褒めてあげることが必要です。これにより、成犬でも新しいトイレの習慣を身に付けることができます。
成犬のトイレトレーニングについては、こちらの記事で解説しています。
トレーニング成功のポイント
ここでは、トイレトレーニング成功のためのポイントについて、解説します。
部屋に放している間は目を離さない
トイレ以外の場所でトイレをしてしまう習慣がつかないよう、子犬を部屋に放している間は目を離さないようにしましょう。部屋にいる間も、適度にトイレへ連れて行ってあげて下さい。
外出などでどうしても目を離す場合は、サークルやケージの中に入ってもらい、トイレ以外の場所での排泄を避けましょう
子犬のトイレ前の行動を把握する
子犬が床のにおいを嗅いだり、落ち着きがなくそわそわする、くるくる回ったり、などはトイレをしたいサインかもしれません。この行動を見逃さないようにしましょう。
必要に応じてプロに頼る
必要に応じて、プロのドッグトレーナーからフィードバックをもらうことも効果的です。
ドッグトレーニングスクールや犬の幼稚園も選択肢の一つですが、成犬には日常生活の場でのトレーニングがより効果的です。オンラインで、ドッグトレーナーに相談することもおすすめされています。
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子犬がトイレを失敗する原因とその対策
ここからは、犬がトイレで失敗してしまう、主な原因と対策を紹介します。
トイレの設置「場所」が悪い場合
犬には自分の寝床を汚したくないという習性があります。そのため、犬のベッドの近くにトイレを設置していると排泄を我慢してしまい、部屋の違う場所で粗相をしてしまうことがあります。
また、トイレが普段の遊び場と遠い場合、トイレの場所がわからなくなることもあります。たとえば普段はリビングで過ごしているけれど、トイレが洗面所にある場合、洗面所までの道で迷ってしまうことがあります。子犬の場合はトイレに向かうことができても、遠くて間に合わないこともあります。
そのため、トイレが十分にできるようなるまでは、遊び場の近くに設置するのがおすすめです。
トイレの設置「方法」が悪い場合
トイレをしっかりと認識できるようにすることも重要です。
トイレシートをカーペットやマットの上に直接敷いている場合、トイレシートとカーペットの感触の違いが分からず、誤ってカーペットの上で粗相をしてしまうことに繋がります。また、トイレシートのサイズがあっていない場合、体はトイレシートに入っているけど、おしりがシートに入りきらず、粗相をしてしまうということもあります。
これらを解決するためには、トイレシートをカーペットなどの上に直接敷くのではなく、トイレトレーの上に敷きましょう。踏み心地の変化や段差を付けてあげることで、犬がどこがトイレシートのエリアなのか認識しやすくなります。
環境変化についていけていない
犬のストレスや不安も、トイレの失敗につながることがあります。ストレスを軽減するためには、犬が安心できる環境作りが必要です。
例えば、引越しや模様替え等、家庭内の変化や環境の影響も、トイレの失敗に繋がります。家庭内の大きな変化は犬にとってストレスになり得るため、できる限り急激な変化を作らないことも重要です。
トイレトレーニングがうまくできていない
「トイレトレーニング自体がうまくできていない」可能性があります。以下のような状況の場合、トレーニングがうまくできていない事が考えられるため、再度トイレトレーニングを行いましょう。
■トレーニングに一貫性、継続性が欠けている
トレーニングの一貫性や継続性は、犬のしつけトレーニングを行う際に大変重要です。犬は言葉が通じないので、トレーニングの一貫性や継続性が欠けていると、犬は混乱してしまいます。
例えば、トイレトレーニング中に「例外」を作ることは避けましょう。
「昨日はノーと言われたけど、今日は何も言われなかった」と犬が学習することで、避けてほしい行動をやめなくてもいいと思ってしまいます。また、一貫性のないルールは愛犬を混乱させてしまいます。しつけトレーニングをするときは一貫性を持って、愛犬に接しましょう。
犬を常に観察し、トイレに行きたいという様子を見極めることが大切です。これが継続的なトレーニングになります。犬がトイレに行きたそうな動きをしたら、すぐにトイレシートや指定されたトイレの場所へ案内してあげましょう。
外出などで仕方がなく犬から目を離す際には、トイレシートを敷いたケージやサークルに入れてあげてください。そうすることで犬が粗相をできない環境になり、トレーニングの一貫性にもつながります。
■「トイレをすることが悪いこと」と認識してしまっている
トイレに失敗した犬を叱るのは絶対にNGです。子犬は「なんで怒られているのか?」理解できません。トイレをすることが悪いことだと勘違いし、飼い主の前でトイレを我慢したり、怒られたくなくて飼い主に隠れてトイレをしたりするようになってしまいます。
粗相を見つけても騒いだりせず、静かに淡々と掃除をしましょう。
■「できるようになった」という飼い主さんの判断が早すぎる
また、ある程度、愛犬が粗相をしなくなっても、定着するまでトレーニングを継続的に行うことも重要です。
具体的なトレーニング方法については、この後の記述を参照してください。
これらの理由以外にも、犬の体調不良等がトイレの失敗につながることがあります。体調不良のような素振りがある場合は、動物病院へ相談しましょう。
子犬・成犬のトレーニング
子犬と成犬ではそれぞれの環境が違うため、トイレトレーニングにも違いがあります。
お迎え当日の子犬のトイレトレーニング
子犬のトイレトレーニングでは、お迎えしたその日からトレーニングを始めましょう。
子犬はトイレを我慢できる時間がとても短いものです。
そのためお迎え当日、おうちに到着するまでの移動時間で我慢できなくなり、部屋に出した瞬間にトイレをしてしまうこともあります。
一度トイレ以外の場所を覚えてしまうと、その後も同じ場所でトイレをしてしまいます。そうなると、後から直すのはとても大変です。
そのため、お迎え後はおうちに着いても、すぐに部屋に出さずにいったんクレートの中で待っていてもらいましょう。その間にサークルやトイレ、トイレシーツの準備をします。トイレシーツで排泄をしてくれたらまずは最低限のレベルはクリアです。
お迎え後の子犬のトイレトレーニング
子犬がいつトイレをしているか観察しスケジュールをたてましょう。トイレの時間になったらトイレシーツでトイレをしてくれるまで待ちます。また、トイレができたらたくさん褒めてあげましょう。
トイレ以外の場所でトイレをしてしまう習慣がつかないよう、子犬を部屋に放している間は目を離さないようにしましょう。部屋にいる間も、適度にトイレへ連れて行ってあげて下さい。
また、子犬が床のにおいを嗅いだり、落ち着きがなくそわそわする、くるくる回ったり、などはトイレをしたいサインかもしれません。見逃さないように注意深く観察しましょう。
成犬のトイレトレーニング
犬の成長は早いため、1歳程度であっても成犬向けのトレーニング方法が有効になることもあります。成犬のトイレトレーニングでは、今ある習慣をやめさせ、新しい習慣に変える必要があります。
特に、今のトレーニングがうまくいっていない場合、トレーニングのやり方の見直しから始めるのがおすすめです。
やり直しのためのステップとして、一定のリズムを作り、犬を怒らず、適切な行動を褒めてあげることが必要です。これにより、成犬でも新しいトイレの習慣を身に付けることができます。
まずは、トレーニングの改善点を把握するステップです。子犬向けや一般的なトレーニング方法を理解し、なにができていないかを把握しましょう。
また、必要に応じてプロのドッグトレーナーからフィードバックをもらうことが効果的です。
→ 「おすすめのドッグトレーナー」
ドッグトレーニングスクールや犬の幼稚園も選択肢の一つですが、成犬には日常生活の場でのトレーニングがより効果的です。オンラインでドッグトレーナーに相談することもおすすめされています。
トイレトレーニングに関する詳細な情報やアドバイスについては、こちらのページも参照してください。
トイレトレーニングの成功事例
ここで、実際にトイレトレーニングが成功した方の体験談を紹介します。
子犬の成功事例
子犬の時期に自分の手でトレーニングをし、トイレトレーニングが成功した方は、具体的なやり方をトレーナーに相談し、無事トイレトレーニングを卒業されました。
「子犬のときにやっておいたほうがいいことと、やる順番を一通り教えてもらい、その場でトイレのトレーニングを一緒に教えてもらいました。(神奈川県 チワワの飼い主様)」
(トイレトレーニングの事例は→ こちら )
成犬の成功事例
引っ越したことで、トイレの場所が変わり、愛犬が混乱してしまった飼い主さん。オンラインのトレーニングで、トイレの場所が変わっても粗相をしなくなりました。
「リピート利用です。引っ越して環境が変わったせいかトイレを失敗するようになりました。一緒にリトレーニングを始めさせてもらっています。(新潟県 トイプードルの飼い主様)」
(トイレトレーニングの事例は→ こちら )
更に詳しいトレーニング事例については、こちらから確認できます。
トレーニング事例 一覧- イヌトレ – 犬と飼い主のためのオンラインしつけ
まとめ
いかがだったでしょうか?
トイレトレーニングは始めは大変かもしれませんが、一度正しく覚えてくれればその後は安心です。ただ、引っ越したり、環境が変わったりすると、粗相をする子もいます。
環境の変化にも注意してあげてください。分からないときはペットショップの店員さんやブリーダーさん、ドッグトレーナーさんに相談してみてください。