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【トレーナー監修】犬がうんちを食べちゃう(食糞)!理由と対処法は?

親子犬

愛犬がうんちを食べているのを発見したら、びっくりしてしまいますよね。犬がうんちを食べることを「食糞」と言います。しかし、食糞は犬にとって珍しいことではありません。
今回の記事では、食糞をしてしまう理由と対策についてお伝えします。

食糞については、こちらの動画でも解説しています。

犬の食糞は自然な行為

食糞は、母犬が子犬のお尻を舐めて清潔に保ったり、排泄物の跡を消し外敵から身を守るといった自然な行動です。子犬はその行為を見ながら育っているので、うんちを食べることは普通なこととして認識しているのかもしれません。

また犬以外のうさぎなどの生き物では、自分の体調を整えるために食糞をする習性があります。このように他の動物の例を見ても、食糞は珍しいことではありません。

食糞は成長とともになくなることがほとんど

子犬昼寝

子犬の成長につれ食糞が見られるケースがありますが、その後自然と直っていきます。
食糞がなくなる時期は犬によって様々ですが、多くのケースでは6ヶ月〜1歳ほどで自然となくなります。

成犬になっても食糞が見られる場合は、注意が必要かもしれません。食糞が治らない主な理由を見ていきましょう。

また、食糞とともに気になる症状などがある場合には、獣医や動物病院へ相談しましょう。

食糞がなかなか改善せず不安を感じる方は、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。
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食糞が直らない主な理由

食糞が直らない理由は複数考えられます。それぞれの理由をチェックしましょう。

栄養が十分に摂れていない

食器類

食事内容によっては、きちんと消化ができていないのかもしれません。
食事の消化が不十分だと、食べ物の栄養は体に適切に吸収されません。また、消化しきれていないため、糞からご飯のにおいがして、ご飯だと思って食糞をしてしまうことがあります。

消化が不十分になる原因としては、生まれながらの特徴である場合もありますが、寄生虫の可能性もあります。特に子犬の場合は寄生虫に侵されやすいので、食事をとっているのに痩せている場合などは、動物病院の受診をおすすめします。

食事量が不足している

ごはんを待つコーギー

単純に、食事量が少ない場合もあります。
食事量が足りていないため、お腹が空いて食糞をしてしまっています。犬種や年齢別に、適切なごはんの量は変わってきます。また活動的な性格の子は、目安よりも多くのごはんが必要です。
自分の犬が痩せているかどうかは、犬を触って簡単なチェックができます。

犬を立たせた状態で、肋骨の辺りを見ます。毛で覆われていますが肋骨の輪郭がわかる場合は、痩せ気味と言えます。反対に、肋骨のあたりを触っても肋骨があるかどうかが分からない場合は太り気味といえます。

飼い主の気を引こうとしている

pekingese

飼い主の気を引くために、食糞をしていることもあります。
うんちを片付けるときに慌てたり、大きなリアクションをとってしまった経験はありませんか?犬にとっては食糞が遊びの一環になっているのかもしれません。

また飼い主にとってはそうでなくても、犬にとっては飼い主さんが反応してくれるのは嬉しいことです。犬には、嬉しいことを繰り返してしまう習性があります。この習性が、食糞が直らない理由かもしれません。

暇つぶし

お留守番が長く、暇つぶしに食糞をしている場合もあります。
暇な時間が長いと犬はストレスや寂しさを感じてしまいます。犬自身がそれに対処しようとして、食糞をしてしまっていることがあります。

栄養が十分に摂れていない場合の対策

秋田犬

食事内容を見直す

愛犬に必要な栄養素が不足していると、本能から食糞をして栄養素を補おうとすることもあります。普段の食事にドッグフードを使用し、栄養素を見直すなどしましょう。
またドッグフードの中には、消化しづらいものもあります。フードを変えたり、フードを水でふやかしたりなどの対策を取りましょう。

病気がないか獣医師に相談する

消化不良のうんちが出ている場合は、何かの病気が原因かもしれません。継続的に下痢をしていたり、うんちにドッグフードが混ざっている場合は、消化が適切に行われていないことが考えられます。早めに病院につれていきましょう。

食事量が不足している場合の対策

食事量を見直す

成長期では、食事量や回数が少ないとお腹が空いてウンチを食べ始めることもあります。それがきっかけで、食糞が習慣化してしまうこともあります。
犬種や年齢によって、必要な食事量は変わってきます。特に犬の成長は早いため、徹底的に食事量が適切か確認しましょう。

食事回数を見直す

成長期の犬は1日3〜4回の食事がおすすめです。体が小さい場合、一度に食べられる食事の量が少ないため、1日の食事回数が多くなります。
成犬になった場合は、1日2回ほどで問題ありませんが、1歳ごろまでは1日3〜4回、またはそれ以上のごはんの時間を設けましょう。

飼い主の気を引こうとしている場合の対策

暇そうな柴犬

排泄をしたら落ち着いて対処する

うんちを片付けるときに「うんち踏まないで!」などと大きなリアクションをとらないようにします。飼い主に取られると思って食べているのかもしれません。落ち着いて、ささっと排泄物を片付けましょう。

排泄のタイミングを把握する

飼い主の気を引こうとして食糞をしている場合、排泄物がなければ、食糞はおこりません。
1日の中で排泄のタイミングを把握し、排泄の時間が近くなったらトイレに誘導します。排泄を確認したら、素早く片付けましょう。

暇つぶしの場合の対策

散歩や普段の遊びでストレス解消をする

日ごろから運動をさせたり、退屈しないようにおもちゃを与えたり工夫をしてみましょう。 特にお留守番を長時間させる際は、中におやつが入るタイプのおもちゃもおすすめです。

また、お留守番中のイタズラの対策については、こちらの記事で解説しています。
【トレーナー監修】愛犬の留守番中のイタズラ。理由と対策は?

注意!絶対に叱らない

食糞を見つけても、絶対に叱ってはいけません。
犬にとって食糞は自然なことなので、なぜ怒られているのか理解できません。また、うんちをしたこと自体を怒られたと思ってしまいます。排泄を我慢するようになると、愛犬の体に悪影響なので絶対にやめましょう。

そのため、また隠れて排泄をしたり、排泄物を隠すために食糞がエスカレートしてしまうことがあります。

まとめ

犬にとっては食糞はよくあること。ただし、飼い主側の行動が食糞を引き出してしまっていることもあるかもしれません。

対策を実践しても食糞がなかなか改善しない飼い主さんは、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。
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気になるときは獣医師やドッグトレーナーなどに相談してみてくださいね。