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愛犬が一人でお留守番できない?分離不安の対処法【イヌトレ事例紹介】

ダックスフンド

犬を飼っている方の中には「愛犬が家具を噛んでしまう」「一人でお留守番ができない」という方も多いと思います。これらは分離不安が原因かもしれません。
今回は、「愛犬が一人でお留守番できない」「分離不安があって一人になると吠えてしまう」といったお悩みについて、飼い主様の相談内容とドッグトレーナーからのアドバイスをインタビュー形式でまとめています。

※こちらの記事はイヌトレの実際のトレーニング内容やお悩みをもとに、飼い主様に了承を得たうえで、相談内容・回答内容を編集したものです。

飼い主様とワンちゃんについて

イヌトレトレーナー:
まずは飼い主様と愛犬について、教えていただけますか?

飼い主様:
都内で会社員として働いています。
リンクという、2歳のミニチュアダックスフンドと一緒に暮らしています。リンクはとてもかわいくて、私が家で過ごしている間はいつも私のそばにいます。

平日は仕事をしているためリンクと一緒の時間はあまりありませんが、平日はどうしても長時間一人で過ごさせることが多く、出かけようとすると長時間吠えたり・私に対して唸ったりしてきて、いわゆる分離不安のような兆候があると思います。
平日の一人の時間が長い代わりに、週末にはドッグランやドッグカフェに連れて行き、他の犬と遊ばせるようにしています。

イヌトレトレーナー:
平日はどのように過ごしていらっしゃいますか?

飼い主様:
毎朝6時ごろに起きて、リンクにおはようと声をかけてから、散歩に出かけます。
帰ってきたら、リンクの朝ごはんを用意し、その後私は出勤します。
仕事が終わって帰宅すると、リンクは大喜びで出迎えてくれ、急いで夜ご飯をあげます。
夕食の後は、リビングで一緒にくつろぎながら過ごしています。

イヌトレトレーナー:
飼い主様とリンクくんは、すごく良いパートナーになっていらっしゃるんですね!
犬は群れで生活してきた生き物なので、飼い主様との信頼関係があるのは素晴らしいことです。

ダックスフンド

分離不安による、家具を噛むというお悩みについて

イヌトレトレーナー:
ご相談いただいたお悩みについて改めて教えてください。

飼い主様:
リンクが私が留守の間、家具を噛んでしまうことです。
仕事から帰ってくると、テーブルの脚やソファ、クッションがボロボロになっているなど、家の中が荒れていることが多いです。何度か修理したり、新しい家具を買ったりしたんですけど、結局同じことが繰り返されてしまっています。

外出前、リンクは私の後をついて回り、唸ったり、時には不安そうに鳴いたりすることもあります。
帰宅すると大喜びで迎えてくれます。私がいない間にどれだけストレスを感じているかと思うと心が痛いです。

家具を噛むのは、この子が感じている不安やストレスの表れではないかと思っています。この問題をどうにかして解決したいんですが、どうしたら良いのか分からなくて困っています。

イヌトレトレーナー:
家具を噛むのは分離不安の際に犬がよく取る行動の一つです。
分離不安とは、犬が飼い主の不在に対して強い不安やストレスを感じる状態のことです。

リンクくんがあなたの外出時や出かける準備をしているとき不安そうにしていることからも、分離不安の可能性が高いですね。

ダックスフンド

分離不安による家具を噛む行動の具体的な対策

イヌトレトレーナー:
犬が家具を噛まないようにする一般的な方法として、犬が嫌がるスプレーを家具にかけるといった方法があります。しかし今回のリンクくんの場合、家具を噛んでしまうのは分離不安の可能性が高いと考えられます。そのため、リンクくんの不安を和らげるための具体的な方法をいくつかお伝えできればと思います。

噛んでもいいおもちゃを渡してあげる

お留守番中に噛むことでストレスを発散できるような、特別な噛むおもちゃや知育おもちゃを用意します。これにより、家具ではなくおもちゃを噛むようにします。

リンクくんが特に興味を持ちやすいおもちゃや、食べ物を詰められる知育おもちゃを選び、外出前に準備しておきます。また、リンクくんが飽きないよう、数種類のおもちゃをローテーションして使うのがおすすめです。

おもちゃ

お留守番の前に騒ぎすぎない

お出かけ前に一緒に遊んだり、出勤の準備のときに、たくさん構ってあげるような行為も、お留守番に対する不安を増幅させることがあります。
出かけることを特別な出来事として扱わず、自然な流れで家を出るようにしていきたいですね。
飼い主様がお出かけするときは、静かに出かけるようにしてください。コートを着る、鍵を取るなどの出かける準備を分散して行い、リンクくんが外出を察知しにくくすることもひとつの方法です。

ただし、朝の忙しい時間帯や、お仕事に行く前の飼い主さんの決まったルーティンがある場合、お出かけ前の準備を分散させるのは難しいと思います。

そのため、外出前にリンクくんが夢中になれるおもちゃやおやつを用意するのがおすすめです。外出前に与えることで、リンクくんの注意を逸らし、飼い主の出発をあまり気にしないようにします。

分離練習をする

何度か家を出るふりをして、すぐに戻る練習を行い、出かけることが特別な出来事でないとリンクくんに理解させることもトレーニングとして有効です。
お留守番に徐々に慣れるように、短時間から始めて、少しずつ一人で過ごす時間を延ばしていきましょう。これにより、長時間のお留守番も大丈夫になってきます。

最初は数分間だけ外出し、そのあと徐々に時間を延ばしていきます。
例えば、最初の週はマンションの外まで出て戻ってくる。次はコンビニに行って戻ってくる。さらに近くのカフェでお茶をして戻って来るなど、分離不安の症状がでなくなったら次のステップに進むようにし、徐々に時間を増やしていきましょう。

帰ってきたら、一人でお留守番できたことを褒め、お留守番をポジティブな経験にしていくようにしてください。

ダックスフンド

飼い主様:
リンクくんが不安を感じないように、出かけるのがいいんですね。うまく気をそらせるように、おやつが入るおもちゃを探してみます!

イヌトレトレーナー:
はい、良いと思います!
最初は少しずつ始めて、気づいたら飼い主さんが家にいないことに慣れるようにしてあげてください。
リンクくんが落ち着いて過ごせる環境を整えることも大切ですし、必要なら私たちトレーナーがサポートしますので、何か不安なことや疑問があれば、いつでもご相談くださいね。

お留守番のトレーニングが得意なドッグトレーナー一覧

まとめ

その後、こちらの飼い主様は リンクくんと一緒にお出かけ時間を伸ばすトレーニングに取り組まれ、現在も継続中です。今では数時間のお出かけであれば、リンクくんはお家でいい子に過ごしてくれるとのことです。
お留守番のできないワンちゃんに対するトレーニングは、飼い主様の住環境や普段の犬との関係性を踏まえたうえで、アドバイスを行います。一般的なトレーニングよりも、飼い主様の普段の行動を深く ヒアリングする必要があります。

イヌトレではドッグトレーナーと1対1のやり取りで、愛犬の不安を相談できます。愛犬に関するちょっとした悩みを相談してみたいなど、お気軽にご予約ください。