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犬の上手な叱り方は?繰り返すイタズラをやめさせる方法

落ち込む

お留守番中にゴミ箱を毎回あさる。注意してるのに、何度も繰り返す。叱るのも疲れるし、叱っても意味がないのではないか?なんて考えて諦めてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。

今回は、上手な叱り方から、イタズラをやめさせる方法についてお伝えします。叱ってもイタズラを繰り返す愛犬にお困りの飼い主さん必見です。

よくあるイタズラとしては、

  • ゴミ箱をあさられた
  • ティッシュの中身を全部出された
  • 家具を噛まれた、壊された
  • 入ってはいけないと言っている場所(寝室など)に入ってイタズラをしていた


などがあげられるのではないでしょうか。これらを繰り返す理由のほとんどは、犬の特性を理解していない叱り方に問題があります。まずは犬の特性を理解しましょう。

叱る前に知っておきたい犬の特性

犬はダラダラ叱っても意味がない

犬の言語理解能力は人間の3歳児程度とされています。一説では、犬は200語以上の単語を覚えているとされています。そのため、しつけ次第では「ボールとって」「リードとって」と言うと、実際にお目当てのものを持ってきてくれるようになります。

犬とボール

ただし、犬は2語文(2つの単語を組み合わせた文章)までしか理解できません。
そのため、
「も~なんでそんなことするの前もダメっていったじゃない!」
「何度も何度もどうしてあんたはイタズラばっかり!」
などと叱っても、全く意味がありません。犬からすると、「何か言ってるな」くらいにしか思っていません。場合によっては、飼い主がなんだか不機嫌になってて訳が分からず恐怖です。

犬は反省しているようにみえても反省していない

犬は過去を振り返りません。そのため、自分がやったことに対して反省などしません。

例えば叱られている最中に舐めてくる、目をそらす、あくびをする、などが見られますが、これらは犬が反省をしていないことが分かるサインです。

あくび

叱られている最中に飼い主を舐めたり、目をそらすのは、「敵意はありません」「この場を和ませたいです」というサイン。飼い主の怒った顔や怖い雰囲気から、ケンカや闘いの前ぶれを感じています。飼い主を舐めたり、目をそらすことで「私は怒っていません、穏便にしてね」と敵意のなさを表しています。

また、あくびをするのはストレスがたまっているサインです。緊張を解きほぐそうとしている、我慢している様子で、自分自身を落ち着かせようとしています。

ちなみに、叱ったときに反省しているように見えるのは、いつもと様子の違う飼い主さんに対して不安になって、飼い主さんの様子を伺っているだけです。
犬がお説教の内容を理解し、反省をするなんてことはありません。

犬の特性について、詳しく知りたい方は、プロのドッグトレーナーに相談することもおすすめです。
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よくない叱り方

特性を理解したうえで、よくない叱り方とよい叱り方をチェックしましょう。まずはよくない叱り方です。

高い声で叱る

犬にとっては「遊んでくれている」と勘違いしてしまいます。

長時間反省するまで叱る

犬は過去のことは忘れやすく状況を関連付ける能力も人間より低いです。長時間叱っても、途中から何に対して注意を受けているか分からなくなります。

時間が経ってから叱る

自分のしたことと、叱られていることの関連付けができず、犬は怒られている意味を理解できません。

なるべくおおげさに叱る

高い声で叱るときと同様、「構ってもらえた」と勘違いし、悪い行為がエスカレートしてしまうことがあります。

よい叱り方

低い声で叱る

低く落ち着いて強いトーンで叱ります「ふだんと違うからこれはいけないことか」と犬が理解してくれます

短時間でスパッと叱る

短い単語で叱り、「いま怒られているんだ」と理解させましょう。

現行犯で叱る

ゴミ箱を荒らしそうになったらその場で叱る、などしましょう。

リアクションを取らない

リアクションをとらないもしくは短い言葉で端的に叱ります。

犬にしつけをする際のポイント

厳しく叱らない

犬がトイレを失敗した、クッションを噛んでボロボロにしてしまった。そんなときに、「なんでそんなことをするの!」「ダメじゃない!」と大声で叱らないようにしましょう。

犬は人間の言葉も、人間社会のマナーも知りません。叱られているときに舐めたり、目をそらしたり、あくびをするのは、場を和ませようとしているサイン。厳しく叱ることに、反省の効果はそれほど大きくありません

叱るのではなく、なるべく褒めて正解を教える

失敗に対して反省を促すのではなく、成功体験を積ませ、犬に正解を教えてあげて、たくさん褒めてあげましょう。

イタズラをさせない環境づくりをする


そもそもイタズラをさせない環境づくりをしてあげれば、叱る必要がありません。
以下のチェック項目をご参考ください。

  • イタズラしやすい場所にティッシュやごみ箱が置いてありませんか?
  • 犬が寂しくないようにかまってあげていますか?
  • 体力のある子は散歩にきちんと付き合ってあげていますか?
  • かじってほしくないものにはイタズラ防止スプレーなどを利用していますか?

まとめ

・犬はダラダラ叱っても意味がない。
・犬は反省しているようにみえて反省していない。
・叱るときは、「低い声で」「短時間で」「現行犯で」「リアクションをとらない」ようにします。
・しつけの際は、厳しく叱るのを避け、褒めて正解を教えてあげること。
・また、そもそもイタズラさせない環境づくりを心掛けることも重要です。

また、しつけ方に不安がある方は、ドッグトレーナーに相談することもおすすめです。
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