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犬が威嚇する理由は?威嚇をやめさせる方法
散歩中や来客時にひたすら吠える。気にいらないことがあると、歯をむき出しにして唸る。
愛犬が威嚇をしている様子を見ると、自分自身だけでなく、誰かに怪我をさせてしまうのではないかと心配になりますよね。
今回の記事では犬が威嚇をする理由と対処法についてお伝えします。
威嚇をしているときのサイン
まずは、犬が威嚇をしているときのサインを確認しましょう。
①低い声で唸る
「ウーッ」と低い唸り声を出している様子です。歯をむき出しにすることもあります。相手に対して警戒していたり、攻撃的になったりしています。
②高い声で何度も吠える
いつもより大きな吠えでワンワンワン!と何度も吠えている様子です。特に、近くに威嚇の対象がいるとひらすら吠え続けることがあります。
③体に力が入り硬直している
緊張により体全体に力が入っている様子です。犬が強い緊張感や不安を抱いていることを示しています。
④噛みつく
唸ったり吠えたりするだけでなく、噛みつくこともあります。威嚇をしながら攻撃しています。
犬が威嚇をする理由
犬は警戒心や縄張り意識が強い動物です。恐怖や不安、縄張りを主張するために威嚇をすることが多いです。また、母犬が子犬を守ろうとする、体に痛みがあって、触られたくなくて威嚇をする、といったこともあります。威嚇の様子はいろいろな形で表現されますが「これ以上近づくな」というサインです。
恐怖や不安
犬はもともと警戒心が強い動物。知らない人に会った、慣れないところで不安になっているのかもしれません。
縄張りを主張している
犬は縄張り意識が強い動物。侵入者を追い出そうとしています。来客に対して威嚇をするときは「自分の縄張りに入るな」と唸ったりします。
何かを守ろうとしている
子犬を守る母犬などに見られます。
体に痛みがある
体のどこかが痛い、体調不良のときなどに威嚇をすることがあります。
犬が威嚇をする理由が分からずお困りの時は、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。
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威嚇を解決する方法
①威嚇をしなくてよい環境づくり
そもそも威嚇をしなくてよい環境を整えてあげましょう。
チャイムに威嚇をして吠えている場合、来客があると分かっているなら、来客の時間は他の部屋に移動させる。
散歩中に特定の対象に威嚇をするなら、その道を通らない。通らないといけないなら視界を遮ってあげるなど、普段から工夫をしましょう。
②威嚇対象から遠ざける
どうしても威嚇をしてしまう場合は、威嚇対象から遠ざけたり、取り除いてあげると効果的です。散歩中に他の犬を威嚇するなら、すぐに引き離してあげます。
③飼い主が落ち着いて対処する
犬が威嚇を始めたときに焦ったり、感情的にならずに、落ち着いて対処します。
犬は飼い主の感情を敏感に感じ取ります。飼い主が焦ると、犬もその不安を感じ取り、さらに興奮し威嚇がエスカレートすることがあります。
威嚇をしているときのNG行動
①犬に触れる
威嚇をやめさせようと、犬の体や口先に触れないようにしましょう。興奮して噛みつかれて怪我をする可能性があります。
②威嚇に対して大きな声で叱る
威嚇をしている最中に「こら!」「やめなさい!」など大きな声をかけないようにしましょう。犬は「飼い主も応援してくれてる!」と威嚇がエスカレートします
また、不安や恐怖が原因で威嚇をしている場合は、強く叱ることで不安や恐怖が倍増し、逆効果です。
③とりあえずおやつをあげる
威嚇をやめさせたいからとりあえずおやつをあげる、などは絶対にやめましょう。犬は自分にとって良いことがあると、その行動を繰り返す習性があります。
「散歩中に知らない人が通って、怖いから吠えてたらおやつがもらえた」
「知らない人が私のおうち(縄張り)にくるのが嫌だから吠えていたら、おやつがもらえた」
→「吠えるとおやつをくれるみたい」
→「おやつを欲しいときは吠えよう!」
このように、おやつ欲しさに威嚇をするようになります。
また、これは自分の思い通りになっている様子です。自分の要求を通すために噛み癖がひどくなったり、トイレをわざと失敗するなど、威嚇以外の要求行動がエスカレートしやすくなります
まとめ
犬は恐怖や不安、縄張りの主張などから威嚇をしますが、基本的には「これ以上近づくな」というサインを送っています。急に威嚇が起こるとびっくりしてしまうかもしれませんが、飼い主さんが落ち着いて対処するようにしましょう。
しつけの仕方が分からずお困りの時は、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。
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