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他の犬に唸る・威嚇するときの対処法は?(しつけ実践編)

威嚇

愛犬の唸りは、多くの飼い主さんが抱えているお悩みのひとつです。イヌトレでは、特に散歩中に他の犬に唸り・威嚇をすることについてご相談をいただくことがあります。

今回は、真壁トレーナーと飼い主さまとのトレーニングの様子から、他の犬に唸るときの対処法についてお伝えします。
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犬が唸る一般的な理由についてはこちらの記事をご確認ください。
犬が唸る理由と対処法は?トレーニングで解決する方法も

吠え癖にお悩みの方はこちらの資料もご確認ください。
【トレーナー監修】その吠え、放置すると危険!吠え癖対策チェックリスト

他の犬に唸る場合の対処法

こちらの動画は、トレーニング動画の前半部分を一部切り取ったものです。

他の犬に唸る場合の対処法~事前準備~

今回ご紹介するのは、対象に対して唸らない距離でおやつを与え、徐々に距離を縮めていくトレーニング方法です。まずは事前に準備するものを確認しましょう。

①犬にもパーソナルスペースがあることを理解する

人間と同じで、犬にもパーソナルスペースがあります。パーソナルスペースは犬それぞれです。まずは愛犬が唸る対象ごとに、どの距離だと唸るのか、どの距離だと唸らないのか、パーソナルスペースを把握しましょう。

今回は例として、特定の犬に対して5mの地点では唸らないが、4mの地点では唸る犬とします。

②唸る対象に勝る「ご褒美」を見つける

唸る対象に勝る「ご褒美」を見つけます。唸る対象は一般的に刺激が強いので、それに勝る大好きなおやつなどがよいでしょう。今回は例として、ソーセージが大好きな犬とします。

他の犬に唸る場合の対処法~実践編~

ここからは、実際にトレーニングを進めていきます。

③吠えない距離でご褒美を与え、徐々に距離を縮めていく

まずは5mの時点でおやつ(ソーセージ)を与えます。ただし、4mの時点では唸ってしまうと思います。

その場合はその犬にとってのパーソナルスペースに、唸る対象が入ってしまっているということになります。5mの時点でおやつを与え続け、徐々に距離を縮めていきましょう。


④ご褒美レベルを下げても唸らないか確認する

大好きなおやつ(ソーセージ)よりも、その犬にとってご褒美レベルが下がるものを与えても大丈夫か確認をします。

トレーニングを続けていると、徐々に唸り・威嚇の頻度が減ってきます。散歩中に他の犬を発見すると、他の犬ではなく飼い主の方を見るようになります。
これは、愛犬が「他の犬に気を向ける(唸り・威嚇をする)よりも飼い主の方に気を向けた方が良いことがある」と思っている様子です。

このような形で、吠えさせない習慣をつけるためのトレーニングが必要です。

トレーニングをうまく進めるためのポイント

威嚇しそうになったら事前に防ぐ

「ウーッ」と威嚇しそうだな、と思ったら唸る前に「ウーッ言っちゃだめよ!」などと先に言いましょう。

何回か繰り返していると、「ウーッ言っちゃだめよ!」と言わないでも、唸らずに我慢することがあります。そのときは、たくさん褒めてあげることも効果的です。

向こうから吠えてきて、応戦してしまうときは

こちらの動画は、トレーニング動画の後半部分を一部切り取ったものです。

こちらが無視をしていても、向こうから吠えてきてしまうこともあります。そうすると、当然愛犬も反応して応戦するような形になってしまいます。

そんなときは、おやつを手の平いっぱいくらいの量をあげてみましょう。

犬は「ワンワン」と吠えると同時に息を吐いています。吠えようとしたときに、鼻先においしいものを持ってこられると、一瞬その匂いを嗅ぎます。

そうすると、吠えるために吐いていた息を吸うので吠えが一瞬止まります。結果として、最初は他の犬に吠えていたところが、鼻先のおやつに気を取られます。吠えよりも食べることが優先されるようになるのです。

他の犬から吠えられることに対して反応をする頻度が減っていきます。

吠える習慣を無くす

真壁トレーナーの愛犬は、もともと他の犬に吠えられても無視できる子だったそうです。

ある日、散歩中に他の犬と挨拶をした際に、その犬から「ワーッ」と勢いよく吠えられたそうです。その犬はジャックラッセルテリアだったそうですが、その後は、その時の子ではなくても、ジャックラッセルテリアを見ただけで、吠えるようになってしまったそうです。

もともと吠えない犬であっても、きっかけ次第で関連付けと予測をし、吠えるようになる可能性は十分あります。

ここから、他の犬から吠えられるという経験は、犬にとって良くない経験であることが分かります。真壁トレーナーはなんとかトレーニングを行い続けて改善したようですが、こうした経験をさせないに越したことはありません。

まとめ

今回は他の犬に唸り・威嚇をする際の対処法についてお伝えしました。ただし、対処法を取る前にまずは愛犬が唸る・威嚇をする原因を特定し、適切な対策をとることでより改善の確率がアップします。

イヌトレでは、犬のしつけのプロである、経験豊富なドッグトレーナーが多数在籍しています。オンラインで受講できますので、今回の記事でご紹介したトレーニングの進め方が分からないときは、ドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。
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