愛犬が歯みがきを嫌がる。愛犬に歯みがきをしていると噛もうとしてくる。歯みがきに関するお悩みは多くの飼い主さんが抱えているものです。しかし犬の健康のためにもぜひ歯みがきの習慣はつけておきたいですよね。
この記事では犬が歯みがきを嫌がる理由とその対処法について解説していきます。

犬の歯みがきの方法・トレーニングの具体的な進め方について知りたい方は、こちらの記事で解説しています。合わせて確認してみてください。

 歯みがきを嫌がる犬はとても多い

歯みがきを継続的にできている飼い主さんは、少ないのが現状です。

調査によると、犬のオーラルケアを毎日～週2回程度、歯みがき用品を使ってワンちゃんのお口の中をしっかりケアできている飼い主さんはわずか21%というデータもあります。
参照： https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000100532.html

しかし定期的なケアを怠れば、歯周病などの病気の原因となります。歯みがきをするべき理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。

【トレーナー監修】愛犬の歯みがきトレーニング！嫌がるときはどうすればいい？

歯みがきを嫌がる理由3選

実際には多くのワンちゃんが歯みがきを嫌がっていると思います。

イヌトレはオンラインのしつけ教室を通して、多くの飼い主さんの歯みがきに関するお悩みを聞いてきました。その経験から、犬が歯みがきを嫌がる理由のなかで、特に多い3つを紹介します。

理由1：口元を触られるのが苦手

犬の多くは口元を触られるのが苦手です。犬は口周りが非常に敏感で、触られるのを嫌がります。
特に犬にとって口は、物を噛んで移動させたり、身の危険を感じたら噛んだりする重要な部位です。歯みがきをする時に口を触られることで、この自由を奪われることを嫌がる子も多いです。

理由2：歯ブラシが恐い

歯ブラシをよく知らず、歯ブラシ自体を怖がる子もいます。特に歯ブラシの毛の感触は、犬にとってなかなか経験することがないものです。
歯ブラシに慣れるまでは歯みがきシートを使ったり、歯ブラシに慣れてもらうためにあらかじめ歯ブラシを見せ、こんなものだと理解してもらう機会を設けましょう。

理由3：過去の嫌な経験から

過去に歯みがきをして、その際に嫌な経験をしたことから、歯みがき自体に苦手意識を持っている子も多くいます。

特に過去の歯みがきで痛い思いをした経験や力づくで歯みがきをされた経験は、歯みがきを嫌がる原因の一つになります。
歯をしっかり磨こうとして力を入れすぎてしまったり、暴れないように力ずくで抑えたりしたことで、その後の歯みがきがやりづらくなってしまうことはよくあります。

この他にも、愛犬特有の歯みがきを嫌がる理由もあります。歯みがきを嫌がる原因が分からない時は、ドックトレーナーに相談してみるのもおすすめです。

歯みがきトレーニングが得意なドッグトレーナー一覧

歯みがきをいやがる子の対処法

歯みがきを嫌がる子には、これ以上歯みがきを嫌になることがないように、適切に対処する必要があります。

リラックスさせる

まずは歯みがき前にリラックスをさせましょう。いきなり歯みがきを開始せずしっかりとした事前準備をしましょう。
散歩に行ってストレスを発散させたり、リビングやケージなどの犬が安心できる場所に犬をしばらく置いておくこともいいでしょう。犬が歯みがきに対して警戒しないような雰囲気づくりが重要です。

また歯みがきトレーニングの前に、犬が飼い主さんから体を触られることに警戒心を持っている子もいます。
ドッグトレーニングをどの順番で進めればいいかについては、こちらの記事で解説しています。

無理にやらない

嫌がる犬に無理やり歯みがきをさせることもNGです。

一度歯みがきで嫌な経験をした犬は、その後歯みがきに対し警戒するようになります。そのような嫌な経験をさせないためにも、無理にやらないことが重要です。
また最初は短時間から始め、慣れてきてから、時間を伸ばしていくようにしましょう。

ゼロからの歯みがきトレーニングの始め方や、歯みがきができる時間を伸ばしていくトレーニング方法については、こちらの記事で解説しています。

難しい場合は早めにプロに相談

自分でやってみたけれど、犬が歯みがきを嫌がる、うまく歯みがきができないなどのお悩みは、早めにドッグトレーナーに相談しましょう。

ドッグトレーナーは犬のしつけのプロであり、犬の気持ちを汲み取ることが得意です。分からないことや、獣医さんに聞くまではないけれど疑問に思っていることなどを聞いてみましょう。

歯みがきトレーニングが得意なドッグトレーナー一覧

まとめ

犬が歯みがきを嫌がるのは、口元に触られるのが苦手だったり、過去に嫌な経験をしていたり、歯ブラシが怖いなどの理由がほとんどです。
その対処法として歯みがき前に犬をリラックスさせたり、無理やり歯みがきをするのではなく、歯みがき自体に慣れてもらうことが重要です。
またこの中でわからないことや不安なことがある場合は、ドッグトレーナーに気軽に相談してみてください。