愛犬が、お昼時になると必ず吠える。食事の準備をしているのを見た瞬間に吠えて困る。なんてお悩みを持っていませんか？

そんなとき、愛犬はどんな気持ちで吠えているのでしょうか。今回の記事では、私たちが飼い主と一緒にドッグトレーニングをするなかで見つけた、食事時に犬が吠える原因と、その対策についてお伝えします。

どうして食事のときに吠えるの？

食事時に吠えるのは、「要求吠え」と「興奮吠え」、2つの可能性があります。

まずは、「ごはんちょうだい！」という要求吠えの可能性です。愛犬が、ごはん時やごはんの準備をしようとすると吠えるのは、ごはんが食べたくてしょうがないからです。
また、要求吠えだけではなく、ごはんへの興奮が高まり、吠えてしまっているのかもしれません。これは、「興奮吠え」と呼ばれるものです。

「要求吠え」「興奮吠え」とは何かなどの具体的な説明は、こちらの記事でしています。気になった方は、是非ご確認ください。
【トレーナー監修】犬の吠え方にも種類がある？！吠える原因と対処法5選

食事のときに犬が吠えなくなる対処法

対処法1：静かなときに、ご褒美をあげるトレーニング

食事のときに犬が吠えるのを止めて欲しい場合は、それをトレーニングで解決することができます。
例えば、静かにしているときにだけ、ごはん・おやつをあげるという方法です。吠えている間は決してごはんを与えないというルールを徹底することで、吠えが徐々に減っていきます。

愛犬がごはんの要求吠えをしたときに、飼い主であるあなたがすぐに構っていませんか？「待ってね～今だすね」「ごはんねごめんね吠えないでね～」など、吠えたらすぐに声をかけたり、構ったり、ごはんを与えたりしている家庭もあると思います。こうなると、犬は「吠えたことでごはんがでてきた」と勘違いしてしまいます。これは、要求吠えが止まらない、エスカレートしてしまう典型的なパターンです。また、犬は繰り返し体験することで、行動を習慣化させていきます。たくさん吠える癖がついているのは、過去に犬が構って欲しくて吠えたときに、飼い主さんが反応してしまったことが原因かも知れません。

対処法2：ごはんをあげる時間はバラバラにする

犬はごはんがもらえる時間を覚えてしまい、催促するようになってしまっていることもあります。
ごはんの時間が近くなると要求吠えをする場合、ごはんの時間をずらし、毎日同じ時間にあげないようにすることも効果的です。
食事の時間が変わっても要求吠えをせず、普通にごはんを食べ始めたら、たくさん褒めてあげてくださいね。

このような成功体験により「要求吠えをしなくてもごはんをもらえる」ということに、犬が気付いてくれます。

対処法3：ごはんの準備は犬の見えないところで

ごはんの準備を見えないように行うことも、効果的です。
飼い主であるあなたが、ごはんの準備をしている姿を見ると、愛犬は期待が高まってしまいます。
準備のときは愛犬を別の部屋に移動させる、サークルにいれるなどして、なるべく愛犬が興奮する機会を減らしましょう。

対処法4：犬の食事は人の後にする

飼い主が先に食事をし、その間は犬に待っていてもらうという方法です。
そのまま待ってもらうのが難しい場合は、ケージに入れたり、サークルに入ってもらったりするといいでしょう。特にこのトレーニングをすると、犬が以前よりも吠えてしまうことがあります。そのため、トレーニングは適切に行う必要があります。やり方があっているか心配になった場合は、ぜひプロのドッグトレーナーに質問をしてみてください。

また、「食事の順番で主従関係が決まる」と言われることもあります。食事の順番を決めることで、犬と飼い主との関係性の変化も期待できます。

吠えを止めてもらうには、家族全員でのルール徹底が重要

確実に吠えを止めてもらうためには、家族全員でルールの徹底が必要です。愛犬が「ママは吠えても聞いてくれないけど、パパは吠えたら構まってくれる」と分かっていると、吠えを止めてくれません。家族一丸となって、ルールを決め、それを守ってもらえるようにしましょう。

家族全体でルールを徹底するために、トレーニングの重要性を理解してもらうこともポイントです。
必要に応じて、プロのドッグトレーナーからの指導を入れることで、トレーニングの重要性への理解や、飼い主さんのモチベーション維持もできます。

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まとめ

犬がごはんのときに吠えてしまうというお悩みを解決するためには、まずは飼い主であるあなたが主導権を握ることを心がけましょう。
食事は静かにしていないと与えない、というルールを徹底する。食事の準備をしている間は愛犬をサークルに入れておくなど対策をとる。このようなトレーニングをすることで、ごはん時の要求吠えを減らせるようになります。

また、困ったときはプロのドッグトレーナーに相談してみてくださいね。