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柴犬とサモエドの意外な共通点?!犬種グループ⑤原始的な犬・スピッツ
柴犬、サモエド、秋田犬、シベリアンハスキー、ポメラニアン、日本スピッツ
これらの犬種には実は共通点があります。それぞれ別の犬種だし、体のサイズも違う、、一体どんな共通点だと思いますか?
それは原始的な犬・スピッツと言われる犬種グループだということ!
日本では、犬の性質や使役ごとに、犬種が10グループに分けられています。今回の記事では、原始的な犬・スピッツの特徴と、しつけのコツ、代表的な犬種の性格についてお伝えします。
原始的な犬・スピッツの特徴
原始的な犬・スピッツは、犬の祖先であるオオカミに近い遺伝子を持つ犬種です。
見た目の特徴は、尖ったマズル、ピンと立った立ち耳、巻尾など。ドイツ語でスピッツは「尖った」を意味しています。
また、原始的な犬ということもあり、オオカミから受け継いだ性質も多くみられます。基本的には猟犬や番犬として活躍してきました。
・飼い主に対して忠実な性格
・自立心をしっかりと持ち、警戒心も強い
といった特徴があります。賢い反面、飼い主が正しいしつけをしないと噛み癖や吠え癖など、問題行動に発展しやすい可能性が高いので注意しましょう。
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原始的な犬・スピッツの代表的な犬種
柴犬
縄張り意識や警戒心が強く、賢く勇敢な性格です。不審者にも恐れず立ち向かうため、番犬に適しています。
原産国:日本
体重:6.5kg~11kg 体高:30cm~40cm
ルーツ:縄文時代以前に南方からやって来たと伝えられています。
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サモエド
優しく温和。寒い地域では人と一緒に眠ることも多かったようで、とても人なつこい性格。
原産国:ロシア
体重:16kg~30kg 体高:53cm~60cm
ルーツ:中央シベリアのツンドラ地帯で暮らすサモエード族と一緒に、トナカイ番やカモシカ狩り、そり引きなどに従事していました。
秋田犬
家族に対して非常に愛情深く、特に子供に対する保護本能が強いとされています。独立心が強く、主人の指示に盲従することなく、状況を判断して行動することが多いです。
原産国:日本
体重:27kg~57kg 体高:61cm~65cm
ルーツ:秋田県で17世紀初頭に育成された犬種。大型の猟犬として育てられました。
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シベリアンハスキー
厳しい寒冷地で育てられたため、非常に体力があり活発でエネルギッシュです。知性が高く、好奇心旺盛であるため、新しいことを学ぶのが得意です。
原産国:アメリカ
体重:16kg~27kg 体高:51cm~60cm
ルーツ:シベリアの厳しい寒冷地で働く犬として育てられました。
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ポメラニアン
活発で、好奇心旺盛、非常に優しい性格。注意深く、環境の変化にも敏感な性格です。興奮・警戒したときや、新しい刺激に敏感に反応し、吠えやすい傾向があります。
原産国:ドイツ
体重:1.9kg~3.5kg 体高:18cm~22cm
ルーツ:バルト海に面し、ドイツ北東部からポーランド北西部にまたがるポメラニア地方に名前が由来。スピッツ系大型犬のサモエドが先祖。
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日本スピッツ
明るく元気、社交的で友好的な性格です。警戒心が少なく、従順で忠実。物覚えがよいと言われています。
原産国:日本
体重:5kg~11kg 体高:30cm~38cm
ルーツ:1920年頃にシベリアと中国経由で日本に持ち込まれた白いジャーマン・スピッツから派生したと言われています。
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原始的な犬・スピッツのしつけのコツ
飼い主がリーダーシップを示す
原始的な犬・スピッツは、群れのリーダーに忠実です。飼い主がリーダーであることを犬に認識させましょう。リーダーとしての立場をしっかりと示し、彼らのよきパートナーとなることが重要です。しつけの際には一貫したルールを設けるようにしましょう。
ただし、主従関係を設けることや、体罰で言うことを聞かせる、ということではないので注意です。正しく信頼関係が築けていないと、原始的な犬・スピッツは飼い主をリーダーとして認めてくれません。
しつけの仕方や、犬との関わり方にお悩みの際は、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。イヌトレは、自宅でプロのドッグトレーナーから、愛犬に関する相談やしつけトレーニングを受けることができます。
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運動量を確保する
原始的な犬・スピッツ非常に体力があります。毎日たくさん運動をさせてあげましょう。散歩は1~2時間は必要です。
抜け毛対策をしっかりと
柴犬、サモエド、秋田犬、シベリアンハスキー、ポメラニアン、日本スピッツはダブルコートのため非常に抜け毛が多くなります。自宅で飼う場合は抜け毛対策をしっかりと行いましょう。
抜け毛対策の詳細はこちら
→ 犬の抜け毛対策!換毛期の対策や掃除方法もご紹介
原始的な犬・スピッツにしつけをするときのポイント
犬の性格はいぬそれぞれ
犬種グループごとのルーツや特徴を知ることで、犬種ごとの傾向や、しつけの際に気を付けるポイントが分かります。
ただし、犬種グループによって多少の性格の違いはあれど、犬の性格は犬それぞれ。犬も人間と同じで、1頭1頭成長スピードも違えば性格も異なります。
社交的な性格の子もいれば内向的な性格の子もいます犬の性格に加え、飼われている環境など、様々な要因が犬の行動に影響を与えています。
愛犬の性格や特徴、ご自身のご家庭の環境を踏まえて、その子にあったコミュニケーションをとってあげてくださいね。
まとめ
原始的な犬・スピッツは、オオカミに近い犬種。しっかりと信頼関係が築けていれば、群れのリーダーに忠実な分、良きパートナーになることがあります。また、体力が豊富なため、お散歩は存分に。抜け毛は想像以上ですので、抜け毛対策をしっかりと行いましょう。
しつけやトレーニングの進め方で分からないことや気になることがあったら、ドッグトレーナーさんに相談してみてくださいね。