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【トレーナー監修】犬のおてのコツは?おての必要性や効果的なしつけ方法

お迎え後、愛犬と楽しい生活を送るためには一定のしつけやトレーニングが必要です。なかでも「おて」は基本のしつけとして、愛犬にしっかりと覚えておいてもらいたいもの。
今回の記事では、「おて」の重要性から、「おて」のトレーニング方法、トレーニングをする際の注意点についてご紹介いたします。

おてはコマンドのひとつ

コマンドとは、愛犬に行動をしてほしいときに使う合図のこと。例えば、以下のようなものがあげられます。

  • ハウス
  • おいで
  • おすわり
  • まて
  • ふせ
  • おて
    etc

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おて以外のコマンドは他のコラムでも案内していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

おてを覚える目的

「おて」は飼い主さんとの日常生活をスムーズにするだけでなく、その後のトレーニングにもつながります。

日常のお手入れがやりやすくなる

前足に触られることに慣れさせることが大きな目的です。
おてに慣れると、爪切りやブラッシングなどがやりやすくなります。また、散歩から帰ってきたときに、愛犬の足を拭きやすくなります。

上級のトレーニングへ進めるようになる

おては、更に上級の「ハイタッチ」や「バイバイ」などのトリックの基本になります。写真を撮ったり、ドッグダンスをするときに使うものなので、「これから更に犬と一緒に何かをしたい」という方にはぜひ覚えさせてほしいコマンドです。

おてを覚えさせる時期

犬種や犬の性格によって差がありますが、生後3~4ヶ月くらいからトレーニングを開始するのがおすすめ。もちろん、成犬になってからでも遅くありません。

ただしいきなりおてから教えるのではなく、アイコンタクトなどコミュニケーションがとれる状態になり、おすわりを覚えてから開始しましょう。

おてを教える前に

前段階のコマンドをできるようになる

お迎え後の子犬に「おてやおすわりを教えて良い子に育てたい」なんてお考えの飼い主の皆さんも多いのではないでしょうか。おてやおすわりを教える前に、最低限愛犬に覚えてもらうことがあります。おてやおすわりの前に覚えることは以下です。

  • 名前を覚えさせる
  • アイコンタクトがとれるようにする
  • トイレトレーニング
  • ボディコントロール
  • ハウストレーニング
  • 甘噛みをやめさせる

まずはこれらができるようになってからおてやおすわりなどのコマンドを教えていきましょう。詳しくはこちらの記事をチェックしてみてくださいね。

右足・左足、どちらでさせるかを決めておく

JKC(ジャパンケネルクラブ)の基準では、「おて」は右前足、「おかわり」は左前足と決まっています。しかし家庭犬の場合はどちらで教えるかは、飼い主さん次第です。どちらの手でおてを教えるか決めておきましょう。あらかじめ決めておかないと、犬は混乱してしまいます。

右前足・左足前足どちらでもOKとしている家庭もあります。しかしこの場合改めて「おかわり」を教えようとした場合、左右の違いがわからなくなってしまうため、どちらか片方に共通しておくことをおすすめしています。

おてのトレーニングのやり方

ここからは「おて」のトレーニングのやり方について説明します。

おて

①おやつを持った状態でおすわりをさせる

まずはお手をさせたい手の反対側におやつを持ち、おすわりをしてもらいましょう。
このためにもおすわりのトレーニングが完了し、おすわりができるようになってから、おてのトレーニングを始めましょう。

この時、犬を興奮させすぎないように注意しましょう。興奮してしまった場合は、落ち着くまでしばらくおすわりを維持させるか、おてのトレーニングをまたの機会にするかにしましょう。

②「おて」と言いながら、飼い主の手に愛犬の前足を乗せる

無理やり足を引っ張らないように注意しながら、犬の前足を取り、持ち上げ、手を開きます。この時はっきりと「おて」と一度言いましょう。

前足を持った手を開くと、すぐに犬はもとのおすわりの状態に戻ってしまうかも知れません。最初のうちはそれでも構いません。

③手のひらに足が乗ったら褒めておやつをあげる

最初のうちは完全なお手ではなくても、褒めてあげましょう。徐々に褒めるレベルを上げていき、最終的なお手を目指していきましょう。

④ ①~③を繰り返す

これを繰り返すことで「おて」というコマンドと、動きが愛犬の頭の中で一致してきます。

⑤おやつをもって「おて」と声をかける

おやつを持って「おて」と声をかけます。愛犬の足が手のひらに乗ったら褒めておやつをあげましょう。

うまくできない場合は、改めて①に戻ってみましょう。トレーニングは焦りすぎる必要はありません。飼い主さんと愛犬に合ったペースで進めましょう。

おてを教える際のポイント

ここでは、おてを教える際のポイントについて解説します。

NG

はっきりとした声で「おて」と言う

曖昧に言うと愛犬が混乱してしまいます。毎回、同じスピードで「おて」と言えるようにするのも大切です。

また家族の中で、言い方に差があると犬はわからなくなってしまいます。言い方に差がないように、気をつけましょう。

トレーニングは短時間で

子犬の集中力を考えると、5分~10分程度を目安にすると良いです。
一度にたくさんトレーニングをするのではなく、継続的に短時間という点を意識してトレーニングしましょう。

叱るのはNG

うまくできないからと言って、叱るのはNGです。犬は何に叱られているのか分かりません。うまくできない場合でも、回数を重ねて、根気強くトレーニングをしましょう。

完璧を目指すかは飼い主さん次第

「勢い余って、犬のおてが空振りしてしまう」「手のひらにうまく着地しない」等、お手をうまくできないというお悩みがある飼い主さんも多いと思います。

完璧な状態ではない「おて」を、OKとするかどうかは飼い主さん次第です。飼い主さんによっては、可愛いからこのままにしていることもあります。

ただしさらに上級のトレーニングに進む場合や、大会出場を目指す場合等は、完璧なコマンドができている状態が必須です。ごほうびをあげる基準を調整して、うまくできるようにしていきましょう。

ドーベルマン

英語のコマンドで教えることもできる

「おて」「おかわり」が一般的ですが、英語のコマンドで教えることもできます。

「おて」は「ハンド」、おかわりは「レフト・ライト」等と言います。このコマンドを使ってトレーニングをする場合は、犬の混乱を避けるため、家族で統一した言い方にしてあげてください。

まとめ

子犬の性格、飼われている環境によって子犬のしつけの順番は変わってきます。

また、しつけを早くしなきゃ!と焦る前にまずは、まずは信頼関係をつくっておいてくださいね。しつけの順番は目安なので、子犬それぞれの特徴に合わせたしつけをすること。叱ったりせず、たくさん褒めながらしつけをしてあげましょう。

また困ったときは自分だけで解決しようとせず、プロのドッグトレーナーに相談してアドバイスをもらいましょう。きっとあなたとワンちゃんとの生活がハッピーになりますよ。