PET TRAINING
犬のしつけ一覧
【子犬をお迎えしたら】しつけの順番は?何から始めたらいい?
いよいよ子犬のお迎え!新たな家族をお迎えする瞬間、とってもワクワクしますよね。
一方で、「お迎え後は何から始めたらいいんだろう?」「いい子にしてくれるかな?」「どんな準備をしたらいいんだろう?」などなど不安も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、飼い主の皆さんが愛犬を迎える前の準備やしつけで困らないように、飼い始めにどのような準備と、どのような順番でしつけを行えばよいのか解説していきます。
愛犬との生活をお互いにストレスなく過ごすためには、早めに正しいしつけを行うことが重要です。しかし、しつけ方に不安を感じる方もいらっしゃると思います。そんな時は、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。
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まずは愛犬を迎え入れる環境を整えましょう
お迎え前にケージやサークルを準備しておきましょう。ケージやサークルは愛犬にとって「自分だけの安心できる空間」です。愛犬が快適に暮らしてもらえるよう、生活空間を整えてあげる必要があります。
自宅にケージやサークルを設置する際の最適な配置やレイアウトについては、以下の記事をご参考ください。
→ 【トレーナー監修】愛犬のサークルやケージの最適な置き場所って?愛犬が快適に過ごせるレイアウトは?
また、ケージやサークル以外にも食器類やおもちゃなどを準備してあげてくださいね。
→ 【トレーナー監修】子犬をお迎え前に用意するグッズや準備しておくことは?
こちらの動画では、愛犬が快適に過ごすための住環境について解説しています。合わせてご確認ください。
いざお迎え!しつけやトレーニングはいつから始めたらいい?
「いろいろ教えなきゃいけないことがありそうだけど、しつけっていつから始めたらいいんだろう?」なんて、お悩みではありませんか?
しつけを始めるタイミングは、結論「お迎え後すぐ」がベスト!
生後2,3か月頃までは犬にとって「社会化期」と言われており、色々なことを吸収しやすい時期。社会化期の詳細や、子犬にしつけをする際の注意点は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
→ 【トレーナー監修】子犬のしつけ、いつから始める?トレーニングの最適なタイミングは?
おてやおすわりの前に覚えておくこと
お迎え後の子犬に教えたいしつけはたくさんあります。「おてやおすわりを教えて良い子に育てたい」なんてお考えの飼い主の皆さんも多いのではないでしょうか。
おてやおすわりを教える前に、実は最低限、愛犬に覚えてもらうことがあるんです。
おてやおすわりの前に覚えることは以下です。
- 名前を覚えさせる
- アイコンタクトがとれるようにする
- トイレトレーニング
- ボディコントロール
- ハウストレーニング
- 甘噛みをやめさせる
- コマンド(ここでようやく「おすわり」「まて」「おて」など)
ひとつずつ見ていきましょう。
名前を覚えさせる
当たり前のことだけどとても重要!ポイントは呼び名を統一すること。複数の呼び名は愛犬が混乱してなかなか覚えず、後々のしつけに影響があるので注意です。
名前を呼んで反応したらおやつをあげるなどすると、徐々に名前を覚えてくれます。
犬の名前を覚えるトレーニングは、以下のような流れで行うのがおすすめです。
①まず、犬の名前をはっきりと呼びます。そして、犬が反応したらすぐに明るい声で褒めてあげましょう。
②名前を呼んだ後に犬が反応したら、おやつあげて褒めてあげるのも効果的です。
注意点として、トレーニング中は、犬の名前をはっきりと伝えるようにします。「◯◯」や「◯◯ちゃん」など、言い方に差があると、犬は自分の名前かどうか分からなくなってしまいます。そのため、呼び方を統一するようにしましょう。
また、日常生活の中でも、散歩中など様々なシチュエーションで犬の名前を頻繁に読んであげましょう。犬は自分の名前を認識していきます。
子犬が自分の名前を覚えるのには、時間がかかることもあります。焦らず根気よく続けましょう。
アイコンタクトが取れるようにする
名前を覚えたら次はアイコンタクト。必要なときに飼い主であるあなたに注目させることが目的です。名前を呼んで、こちらを見る、寄ってくるなどリアクションを取ったら褒めてあげましょう。しっかり目が合っているようなら成功です。
アイコンタクトができるようになると、犬と飼い主さんの間で意思疎通がスムーズになります。アイコンタクトは、その後のトレーニングを行う際にも重要です。ぜひ犬に覚えてもらいましょう。以下のような流れで進めます。
①まず、愛犬がリラックスしている状態を作ります。
②犬が飼い主の目を見た瞬間に、「いい子ね」や「よくできたね」と声をかけてあげましょう。
この時、声のトーンは優しく、愛情を込めて伝えてあげるのが効果的です。また、無理に目を見させるのではなく、自然な形でアイコンタクトを促します。
アイコンタクトのトレーニングには、おやつを使ったものもあります。
①おやつを手に持ち、犬の目の前でゆっくり上下左右に動かします。
②犬の目がおやつを追いかけている最中に、飼い主の目と犬の目が合った瞬間に、すぐにおやつを与えましょう。犬がアイコンタクトを取ることでご褒美がもらえることを理解してくれます。
おやつをあげる頻度を徐々に減らしていき、アイコンタクトがしっかりととれるようになったらトレーニングが完了です。
トイレトレーニング
トイレトレーニングは早めに開始しましょう。犬にはもともと、決まった場所で排泄する習慣がありません。そのため、自宅にお迎えしたあとは、トイレの場所をきちんと教えてあげないと、家のあちこちで排泄をしてしまいます。
- おうちに連れて帰ってもすぐに部屋に放さない
- トイレトレーニングのスケジュールを立てる
- トイレのサインを見逃さない
ことなどがポイントです。
子犬のトイレトレーニングの具体的な進め方は、こちらの記事で解説しています。
→ 【トレーナー監修】子犬のトイレトレーニング、しつけのコツや成功例
ボディコントロール
ボディコントロールとは、愛犬が自分の体を触られることに慣れさせること。お迎え後は愛犬に触れる機会を徐々に増やして、愛犬の警戒心を解いてあげましょう。
ただし、かわいいからといって、急にしっぽや頭などに触れると、愛犬が飼い主であるあなたを警戒してしまいます。
触る際のポイントは、首や背中などの犬が嫌がりにくいところからスタートすること。その後、あごの下、足やおなかなど、徐々にさわる箇所を増やしていきます。あくまでも徐々に慣れさせてください。
飼い主が犬の体を触ったり、足などの体の一部を動かしても犬が嫌がらなければOKです。
自宅でのシャンプーや、病院などに連れていくときにいい子にできるよう、子犬の時期から準備しておきましょう。
ハウストレーニング
「ハウス」は愛犬が落ち着いて過ごすためにもとても重要です。愛犬がストレスなく、快適に過ごすためや、お留守番や宿泊先で安心して過ごすために早めに覚えておきましょう。
ハウストレーニングの具体的な進め方は、こちらの記事で解説しています。
→ 【トレーナー監修】愛犬のハウスのしつけ方 ハウスのメリットやコツとは?
甘噛みをやめさせる
子犬の時期は甘噛みをする可能性が非常に高いです。かわいいからといって放置すると、お友だちや散歩中の他の犬に噛みつきケガをさせてしまう、なんてことも起こってしまうかもしれません。
甘噛みのしつけ・トレーニング方法は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
→ 【トレーナー監修】愛犬の噛み癖は早めに直そう!甘噛みの理由やしつけ方法を解説
愛犬との生活をお互いにストレスなく過ごすためには、早めに正しいしつけを行うことが重要です。しかし、しつけ方に不安を感じる方もいらっしゃると思います。そんな時は、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。
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コマンド(まて、おすわり、おいでなど)
ここまできたらようやく、コマンドを教えていきます。コマンドは飼い主であるあなたと、愛犬とのコミュニケーション手段です。代表的なコマンドには以下のようなものがあります。
- おいで
- おすわり
- まて
- ふせ
- おて
etc
コマンドも、上手にできたら褒めてあげることが効果的です。コマンド別のしつけの仕方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
→ 【トレーナー監修】愛犬のおいでのコツは?おいでの必要性や効果的なしつけ方法
→ 【トレーナー監修】犬のおすわりのコツは?おすわりはトレーニングの基本!
→ 【トレーナー監修】犬のまてのコツは?まての必要性や効果的なしつけ方法
→ 【トレーナー監修】犬のふせのトレーニング方法は?ふせの必要性や効果的なしつけのコツ
→ 【トレーナー監修】犬のおてのコツは?おての必要性や効果的なしつけ方法
まとめ
子犬の性格、飼われている環境によって、しつけの順番は変わってきます。
また、しつけを早くしなきゃ!と焦る前に、まずは愛犬との間に信頼関係をつくっておくことが重要です。しつけの順番は目安なので、子犬それぞれの特徴に合わせたしつけをすること。叱ったりせず、たくさん褒めながらしつけをしてあげましょう。
困ったときは自分だけで解決しようとせず、プロのドッグトレーナーに相談してアドバイスをもらいましょう。きっとあなたとワンちゃんとの生活がハッピーになりますよ。